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おがたくろぐ

日本語不自由です。

平凡な火曜日について。

 

平凡とは果たして何なのだろうか。

 

ふと疑問に感じたのは、きっと同じ電車内の女子高生達が、彼女らの平凡な日常を嘆いている声を聞いてしまったからであろう。

単位を落としたこととは全く関係ない。

30代半ばのおっさんの様なことを考える女子高生達。恐ろしい世の中である。

 

しかし、なかなか興味深い話である。

彼女らがベイクドチーズケーキフラペチーノを手にしておらず、かつ声量がもう少し控えめであれば、きっと好感度は非常に高く大気圏を突破し思わず「地球は青かった」等と小学生でも吐けるような台詞を口にしていただろう。

 

とは言うものの、本当に私が宇宙旅行から帰還した暁には「ヤバい」以外の語彙を発することができない様にも思われる。

現に私はUSJのフライングダイナソーなるものに初めて乗った際に「ヤバい」という単語のみを10分間連発し続けた男である。私がアナウンサーならば即刻退職届を出さねばならなかっただろう。何の話だ。

 

私も少し日常について考えてみる。日々惰眠を貪り生きている私にとっては日常など存在していないも同様であった。悲しい。健康で文化的な最低限度の生活を送ることができているのであろうか。カバの方が私よりも活動している気すらしてくる。

 

平凡な日常について自分のことを考えても仕方がないと考えた私は、勝手に耳に飛び込んでくる女子高生達の日常に耳を傾けた。

盗み聞きなどでは無い。彼女らの声が勝手に耳に入ってくるのだ。仕方がない。確かにイヤホンは外したが、それは全く関係の無いことだ。

私はただ単に電車の空気を耳の穴の奥まで感じたかったのだ。

 

1人の女子高生が言う。

「今月でもう別れるの2回目やねんけど」

 

私の思考はそこで停止してしまった。

議題は『平凡な日常について』ではなかっただろうか。もしや日常的に別れているのだろうか。恋人との別れは、彼女にとっては平凡な出来事としてカウントされるのだろうか。

いや、そんなはずはない。私は一瞬の間に考えを巡らせることで一つの結論へと辿り着くことができた。

 

なるほど、細胞分裂の話か。

 

彼女は続けた。

「今回の彼氏マジで重すぎやわ、やってられへん」

白鵬とでも付き合っていたのだろうか。

しかし驚いた。手元のベイクドチーズケーキフラペチーノを頭にぶちまけてやろうか。なんというペースだ。楽天カードマンもびっくりである。この勢いならばそのうち元カレで軍隊でも編成できるようになるのではないかと思う。

 

冷静に考えてみると、電車内で大声でスタバの商品を手に騒いでいる女子高生から、平凡という概念に関する興味深い話が聞けのではないかと期待した私が間違えていたようにも思われる。

 

こうして私の平凡な火曜日は終わっていくのであった。